京都府宇治市伊勢田にある稲垣産婦人科です。専門の婦人科診療はもちろんの事、女性の為の漢方診療を行っています。

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漢方薬情報(か行)

『加味帰脾湯』(かみきひとう)

生理的老化による記銘力障害(健忘症)を訴えた7例を対象とし、コントロール群としては脳血管性痴呆4例とアルツハイマー病3例とした。加味帰脾湯エキス剤を12週間投与し、長谷川式知能評価スケールで判定した。

投与前平均20点であったものが12週目には25点に上昇したのに対して痴呆群では投与前9点が12週目10点と変わらなかった。生理的老化群では全員に自覚的改善が認められ、全員が服薬継続を希望した。


子宮体癌1例、卵巣がん2例の抗がん剤(シスプラチン100mg他)投与例で加味帰脾湯エキス剤を併用したところ通常みられる骨髄抑制(白血球および血小板減少)が軽度で回復も早く、副作用も認められなかった。


報告者の心療内科を受診した鬱病、パニック障害、その他の74例に対し向精神薬の離脱、減量を目的にして、加味帰脾湯エキス剤を投与した結果従来の治療薬に併用して向精神薬を離脱しえた症例は22例(29.7%)減量しえた症例は34例(46.0%)と75.7%の症例に目的を果たしえた。

『加味帰脾湯、柴朴湯』(かみきひとう、さいぼくとう)

心療内科の臨床において、向精神薬の長期投与による薬物依存は重大な問題である。

うつ病の症例63例に加味帰脾湯エキス剤を投与して検討した結果、向精神薬を離脱しえた症例は31.7%、減量しえた症例は42.9%であった。一方パニック障害例42例を対象に向精神薬の離脱を試みたところ、柴朴湯エキス剤が最も効果が高かった。

『加味逍遥散』(かみしょうようさん)

72歳女性。結腸癌手術後の抗癌剤の副作用で両手掌に灼熱感、そう痒、疼痛を伴う紅斑が発症した。加味逍遥散エキス剤を投与したところ、2週間後から症状が軽快し、4週間後には症状の消失を見た。


63歳男性。20年前から毎日、額に発汗する。同時に背中に寒気も感じるという。
加味逍遥散エキス剤を投与したところ、発汗は完全に消失した。
2ヵ月後の現在も服薬は続けている。

『葛根湯』(かっこんとう)

46歳男性。右側頬部に電撃様疼痛を生じ、三叉神経痛の診断の下に抗痙攣薬およびビタミン12などの内服を行ったが効果はなかった。葛根湯エキス剤を持続投与したところ、14日目には疼痛が完全に消失した。

『葛根湯加川きゅう辛夷』(かっこんとうかせんきゅうしんい)

慢性副鼻腔炎患者に葛根湯加川きゅう辛夷エキス剤を12ヶ月投与したところ鼻閉、鼻漏、嗅覚障害のすべてにおいて改善を見た。

『葛根湯加川きゅう辛夷、五虎湯』(かっこんとうかせんきゅうちゃちょうさん)

感冒の発症後数日たって熱も下がった頃から頑固な咳嗽が長引いて苦しむ患者が時々いる。
頑固な咳嗽は後鼻漏がその主因であろうと報告者は推測し(せき止めの)五虎湯と(鼻炎の)葛根湯加川きゅう辛夷を合方して試してみた。
その結果このような頑固な咳嗽に速効的かつ良効な効果をあげることが出来た、と報告者は述べている。

『桔梗湯』(ききょうとう)

桔梗湯を合方することによる薬剤効果の即効性を示す3症例が紹介されている。

症例(1) 3日前より頭痛、発熱、関節痛があり葛根湯エキス剤と桔梗湯エキス剤を投与したところ、20分後にすべての症状がほとんど消失した。

症例(2) 旅行中39度の発熱、全身倦怠感などがあり、抗生物質と桔梗湯エキス剤を投与したところ、翌日には平熱に戻った。

症例(3) 外国から日本に一時帰国した時クシャミ、鼻水のきついアレルギー性鼻炎を発症したが小青竜湯エキス剤と桔梗湯エキス剤を投与したところ30分で症状が消失、用事を済ませて外国に戻ることができた。

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